ジャンパー膝の治療法とは？治療期間やテーピングについても解説

ジャンパー膝とは

 

 

ジャンパー膝とは膝の病気であり、ジャンプなどを激しく行うスポーツを行っていると発症しやすくなる特徴があります。

 

膝にはお皿のような形の骨があり、太ももからくる大腿四頭筋とつながっています。

 

ジャンパー膝はお皿と大腿四頭筋がつながっている部分に損傷が生じてしまう病気であり、痛みが伴います。

 

軽度であればスポーツなどの運動を行うことは可能ですが、症状が進行してしまうとスポーツさえ行うことができなくなってしまいます。

 

ジャンパー膝の原因

 

 

ジャンパー膝の原因は膝に強い負担をかけることであり、ジャンプなどを行うスポーツを行うとジャンパー膝になりやすいです。

 

また、体が成長しきっていないこともジャンパー膝の原因の一つであり、10代前半にジャンパー膝になる人が多いことも関係しています。

 

ジャンプなど膝に負担がかかる動作を行うと大腿四頭筋の伸縮が激しくなり、引っ張る力に耐えることができなくなり、損傷してしまいます。

 

そのため、あらかじめストレッチなどをして筋肉を柔らかくしておくことでジャンパー膝の予防にもなります。

 

ジャンパー膝の治療法

 

 

ジャンパー膝になるとどのような治療が行われるのか気になる人も多くいるのではないでしょうか。

 

そこでここではジャンパー膝の治療方法について紹介します。

 

ジャンパー膝になる可能性がある人やすでに症状があらわれてしまった人は参考にしてください。

 

運動療法

 

運動療法は軽い運動を行ってジャンパー膝の治療を行うことであり、症状が軽度の場合に行われる治療方法です。

 

運動といってもランニングなど激しい運動ではなく、体操やストレッチなどを行うことがメインになります。

 

体操やストレッチを行うことで筋肉を柔らかくすることができ、症状を緩和したり、痛みを和らげることができます。

 

ジャンパー膝は筋肉が固くなっていると発症しやすくなるため、予防方法と治療方法の両面の効果が期待できます。

 

注射治療

 

注射治療の場合は患部に注射して薬剤を投与します。

 

注射治療では主に痛み止めや炎症を抑える薬を投与されることが多く、ジャンパー膝の苦しみから解放することができ、同時に治療を行うこともできます。

 

体にかかる負担は少ないですが、一度の注射で完治することが難しく、通院しなければならない場合が一般的です。

 

軽度や中度であれば注射治療で完治することはできますが、時間がかかってしまうことをあらかじめ覚悟するとともに、上記で紹介した運動療法も同時に行うことをおすすめします。

 

 

 

完治までの期間

 

 

ジャンパー膝が完治するまでの期間は症状の進行具合や治療方法によって変わってきます。

 

症状が軽ければ早期に完治できますが、重症化してしまっていると長くなってしまいます。

 

運動療法や注射療養の場合は時間がかかる傾向があり、2～3か月ほど完治までに時間がかかることが一般的です。

 

手術の場合は早期に原因を改善することができ、完治までの期間も短いですが、元のパフォーマンス能力まで戻す場合はストレッチやなどのリハビリを行わなければなりません。

 

ジャンパー膝におすすめのストレッチ

 

 

ジャンパー膝はストレッチをすることで症状を抑えることができたり、発症してしまうことを予防もできます。

 

そこでここではジャンパー膝におすすめのストレッチ方法を紹介します。

 

ジャンパー膝になるリスクがある人は参考にしてください。

 

ストレッチの効果

 

ジャンパー膝は筋肉が緊張して硬くなっていると発症しやすくなり、運動をする前には伸ばしておくことが大切になってきます。

 

筋肉を伸ばすことはストレッチを行うことが効果的であり、ジャンパー膝になってしまうリスクを大幅に下げることができます。

 

また、ジャンパー膝を発症してしまったときにもストレッチは有効であり、症状を軽減できたり、治療するサポートの効果も期待できます。

 

ジャンパー膝予防や治療のためにストレッチを行うのであれば適した場所を適した方法でストレッチする必要があります。

 

大腿四頭筋のストレッチ

 

1. 膝の高さがある安定した台を用意する
2. 1m離れて片足を台の上でに乗せる。
3. 体を下に下げつつ、体は前に傾ける
4. 10秒キープし、台に乗せる足を交代する

 

大腿四頭筋のストレッチを行うことで膝への負担がかかった際に腱を損傷してしまうリスクを下げることができます。

 

やり方は膝の高さの台を用意し動かないように壁際などに設置します。

 

次に、台から1m離れた場所に立ち、片方の足だけを台の上に乗せます。

 

この際にかかとまでしっかり台の上に乗せるように心がけましょう。

 

次に、体を下に下げつつ、体を前に傾けることで太ももの前と後ろを広範囲に伸ばすことが可能になります。

 

伸びる感じがする位置で10秒キープし、反対の足も同じように伸ばしましょう。

 

腸腰筋のストレッチ

 

1. 仰向けになる
2. 片方の足の膝を曲げ、胸に近づけるように両手で抑える

 

腸腹筋のストレッチ方法はさまざまな方法で行うことは可能ですが、最も簡単にできる仰向けでのやり方を紹介します。

 

まず、ベッドに座り、片方の足の膝を抱え、膝が胸に近づくように両手で引きつけます。

 

そのまま、ゆっくりとベッドに仰向けに寝ます。

 

そうすると膝を抱えていない側の腸腰筋がストレッチされます。

 

腸腹筋のストレッチのポイントは両手で太ももを押さえている際に背中を丸めないことであり、常に背中が床と接触するように心がけましょう。

 

また、曲げていない足は浮かせないようにすることも大切です。

 

テーピングの効果とやり方

 

 

ジャンパー膝になってしまった際にはテーピングを使用することをおすすめします。

 

テーピングを使用することで患部の可動域を制限することができ、ジャンパー膝からくる痛みを軽減することができます。

 

そこでここではテーピングの効果と巻き方を紹介します。

 

テーピングの効果

 

テーピングはさまざまな効果を期待することができ、ジャンパー膝の病気にもおすすめのアイテムです。

 

上記でも紹介したようにテーピングは患部を固定するためのアイテムであり、ジャンパー膝の症状の悪化を防ぐことができます。

 

ジャンパー膝やスポーツで負ってしまった怪我や病気は安静にすることが一番ですが、関節などはどうしても動かしてしまう部分であり、痛みとともに回復を遅らせてしまう原因にもなります。

 

そのため、テーピングを使用することで回復を早めることも期待できます。

 

　テーピングのやり方

 

1. 膝下に一周巻く
2. 2周目は1周目に半分被せる

 

ジャンパー膝にはテーピングをすることが効果的ですが、正しい巻き方をする必要があります。

 

ジャンパー膝に適したテーピングの巻き方はさまざまありますが、膝下に2周巻くだけでもテーピングの効果を得ることができます。

 

2周目は1周目の半分被せることでしっかり膝下を固定することが可能になります

 

また、最近では、ジャンパー膝に適しているサポーターも販売されており、膝下に装着するだけでテーピングと同じ効果を得ることができ、おすすめです。

 

サポーターで痛み軽減？

 

 

サポーターとは、テーピングと同じように患部を固定するアイテムであり、ジャンパー膝の痛みを軽減することができます。

 

そのため、ジャンパー膝でもサポーターをすることで運動をすることが可能になります。

 

しかし、一時的に痛みを軽減しているだけであるため、できるだけ運動をすることを控えるようにしましょう。

 

ジャンパー膝用のサポーターも数多く販売されており、上記でも紹介したように膝下だけに装着するタイプがあればお皿の部分を除いた周りを覆うことができるサポーターもあります。

 

まとめ

 

ジャンパー膝は膝の病気であり、正しい治療方法を行わなければ完治することは難しいです。

 

膝に負担がかかるスポーツを行っているほどジャンパー膝になるリスクが高まります。

 

多くの人がジャンパー膝になってもテーピングなどをしてスポーツを続ける場合もありますが、より症状が悪化してしまったり、完治するまでの期間が長引いてしまうため、できるだけ安静にしておくことをおすすめします。

 

ジャンパー膝にならないためのストレッチを行い、できるだけ膝への負担を軽減するように心がけましょう。

 

最後に記事の内容をおさらい！

 

• ジャンパー膝の症状と原因

 

• ジャンパー膝の治療方法

 

• ジャンパー膝におすすめのストレッチ方法